長女の幼少期、お風呂拒否だった原因
長女の2歳過ぎ位(今の次女位)の頃から、お風呂に入るのを嫌がり、以降5歳頃までそれが続きました。
当時は「イヤイヤ期だからかな」と思っていて、こんなに長い間悩まされるとは思っていませんでした。
なぜそんなにも拒否が続いたのか思い起こしてみました。
「遊んでるから、後で入る」と言って2〜30分入らないのはザラで、
酷い時は「これが終わったら」
と言いつつ次のことにうつり、結局1時間以上待ってみたりして、無理矢理入らせていました。
これは「どうしても頭にある事をやらないと気が済まない」という、
自閉スペクトラムの特性である「こだわり」が深く関係していたんだと考えられます。
そもそも水がかかるのが苦手であることが根底にありますが、
聴覚過敏 の原因と対策1 -自閉症スペクトラム、発達障害、女の子-
にも書いたように「自分の意思で止められない動きが怖い」ため、
ゆらゆらと動く水面が気になって嫌がっていたようです。
船のおもちゃを浮かべたら怖がって大泣きしたこともあります。
長女の特性として「不安になりやすい」事が考えられます。
私が髪を洗っている間、顔が見えないことが不安になったり、待っている時に水面を見て怖くなったりしていたようです。
不安が強いことは年々顕著になってきて、ごく最近スマホを持たせるまで
ポストを見に行く間やゴミ捨てに行く間の5分程度も、1人になる事ができませんでした。
当時行った対策
毎日のことなので、このままでは私もストレスが爆発してしまうと思い、早急に策を講じることにしました。
おもちゃで遊ぶのがやめられないなら、好きなおもちゃを持って入るよう誘導しました。
(ままごとが好きだったので、一式持って入りました)
これは入るための導入には有効でしたが今度は「お風呂でこれをやらないと上がらない」という、別の儀式が加わってしまい、
「こだわりの強い子には効果あるけどリスクもある」といったところでした。
気持ちの切り替えが非常に苦手なため、タイマーで強制的に
「タイマーがなったら一回やめようね」と切り替えやすいように工夫しました。
これはかなり効果が高く、以降声かけで入れるようになるまで活用しました。
ただ、慣れてくると「あと少しだけ」を繰り返すようになり、またもや勝手にマイルールを持ち込み始めるため、
結局「もう好きにして、入らなくていい、こなくていい!」と
不安が強く、母に異常に執着している子だからこそ有効であろう
「突き放す」を発動することもしばしばありました。
とんでもなく泣きますが、目的達成のためには1番有効ではありました。
呼びかけで入るようになったきっかけ
こんな日々が何年も続きましたが、呼びかけで入れるようになったタイミングがありました。
それは
「お姉さんらしいことが素敵」「お風呂に入るとスッキリして気持ちが良い」
という気持ちの転換があったことです。
結局気持ちの問題かい!と思うでしょうが本人が
「必要だと感じること」「やらなければならないと納得すること」
これに気づいてくれた事に尽きます。
他のあらゆる事柄についても、同じことが言えます。
その発想の転換の源として、長女の場合こどもちゃれんじの存在が大きかったです。
こどもちゃれんじでは、視覚的に成功と失敗、良いこと悪いことを学びやすくなっていて、日常生活のことをわかりやすく教えてもらいました。
ノンタンも長女のバイブルのような存在でした。
その他にも頻繁に行っていた、子育て支援センターの存在もありがたかったです。
支援センターでは、3歳過ぎると自分より小さい子が来ていることが多くなるので
「自分はお姉さんなんだ」という実感が湧きやすかったのだろうと思います。
下のお子さんがいる場合は、ご家庭でも同じ様に、気づくきっかけが出来やすいかも知れません。
成長を見守る根気
発達障害を抱える子は、定型のお子さんよりも成長がゆっくりであることが多く、
定型のお子さんよりもサポートやアシストが常々発生します。
「いつまでこの生活が続くんだ!」と投げ出したくなる事があるのも人情です。
ただ、きっかけや年齢を重ねると、定型のお子さんよりも時間はかかってもクリアできる事も沢山あります。
根気は入りますが、諦めずに成長を見守っていけるといいなと思います。
次は次女のイヤイヤ期突入からのお風呂拒否
が待ち受けているだろうと予想されるので
今から戦々恐々ですが、一度通った道なので何とかやり過ごしていきたいです。
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